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インパラの朝

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日本国民の平均的な海外渡航回数がいかほどかは知らないけれど。自分は平均より少なくはないだろう位には思っている。ただ、それは訪れたという事実だけで、深く足を踏み入れたという意味では決してないことも自覚している。
それでも機会があるにも拘らず目を閉じ、声をひそめてじっと国内に留まる事を選んでいる人よりはずっと広い視野を獲得できることも一方の事実だ。

中村安希さんの「インパラの朝」の印象は深く足を踏み入れた人の感覚をほんの少しだけ共有できたというものだ。恐らく、この2年で47カ国、それも途上国、アジア、中近東、アフリカなどを巡る旅をこの小さな一冊で表現しつくすことは到底不可能だし、実際26歳で出発して、28歳の中村さん自身が持ち帰り、その心の中にしか存在し得ないものがほとんどなのではないか知ら。

沢木耕太郎氏の「深夜特急」を想起する人も少なくないと思う。かく言う私もそう。しかしながら、趣は随分と違っている。何しろ26歳の女性一人の旅である。時代背景も違うし、深夜特急にはないアフリカにまで侵入している。文庫本で6冊(?)にもなる「深夜特急」に比べて単行本1冊のインパラの朝だ。旅が線にはならず、点になるのは織り込み済みだろう。

トーゴからベナンに向かう辺り。移動手段の値段交渉それに絡む「戦い」に倦み疲れ、愛想を尽かしてアテも無く歩き始めた。いつの間にか三人で歩く事になっていた件が好きだ。全くの偶然で一緒に歩く事になっただけなのに、無意識に互いを気遣いながらペースを整えながら歩を進め。知らず国境を越えてしまう。

セネガル。学校で授業まがいのことをする。ほんの些細な日本の話、旅の話にも「わ~、わ~」と大事件の様に驚き感動する「気絶しそうに」可愛らしい子供達の話。

二度と会う事はないだろうに、「ごく自然に」ただ当たり前の様に計り知れない親切な思いやりを行動で示してくれる人々。少しでもと対価を渡そうとすると逆に困惑されてしまう。。。

温かい気持ちに包まれる。

本当に良い本に巡り会えて感謝の気持ちで一杯だ。

中村さんも吐露しているが、貧困の実態、問題点を「現地で」体感し、会得し?、何とか救う道を探るヒントにしたいと思って出掛けたのに、いつの間にやら助けられているのは自分だと気付かされる。勝手な尺度で貧しいと予断している私も含めた多くの「先進国」の人々。実は救い難い貧困に喘ぐ人々の大半がその先進国の都会にこそ存在していることに私たちは密かに気付いている。

一体いつまで人間は他者をステレオタイプ化しようという愚行を続けるのであろうか。自分は自分で決して他者には成り得ない。こんな簡単な事実を肯定できない狭量さが人間の進歩を妨げる。

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