ITSME

ちょいユル オヤジ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ミーナの行進 - 小川洋子

mi-na.jpg


読書には色々な楽しみ方があると思う。人によっても皆違うだろうし、自分だってはっきりと目的がある読書もあれば、この先何が待っているのだろうという手探り感覚の読書だってある。読書をひとつの趣味と言うことも出来るが、本を読むと言う行為をさしているだけとも言える。だって、初めて読む作家がどんな技を繰り出してくるかなんて、予想もつかないじゃないですか。
新刊本の帯は、本屋に溢れる本の中から選り分けるのに助けになることは多い。でもこの本の帯の科白は少なくとも私には逆効果で、本自体は気にはなっていたが、却って帯が私を遠ざける方に今までは役立っていた。先日、青山の書店で既にカバーは憶えていたこの本を視野の片隅に捉えた時、平積の山が異常に小さくなかったら手には取らなかっただろう。実際、手に取ると最後の1冊だった。小さくない書店だから、たまたま店頭に残る1冊が大きな意味を持つわけでもない。でも、この本は結局私の手元に来ることになった。
この本を紐解いたお陰で、ゆったりとした時間の流れにたゆたうことを許してもらった。書かれた文字だけでは表現し尽せない、ミーナの家族の静かだけれど力強く、深い情熱で結ばれた絆。ミーナがマッチ箱の小さな小さな絵柄から紡ぎ出す物語は、体が弱くて外出することもままならないのも、彼女の心の翼の妨げにはならないことの証だ。
人は外に目を向けた時、その世界の無限の大きさに戸惑うが、どっこい沈み込むばかりかと思う内面世界も、不思議なことに無限の広さなのである。小説を手繰ることの喜びとは、物質世界で曇りがちな目を今一度矯正できることではないだろうか。
小川洋子さんの本はこれが初めてなのだが、相当の書き手であって、且つ、包み込むような優しい筆致である。

挿絵のとても美しい本。

*Comment

大好きな作家です 

小川洋子さんは大好きな作家です。
独特の世界観があって、いまのところほとんど読んでいます。
「博士の愛した数式」も、原本はすごくよかったです。
初期の「妊娠カレンダー」なども
不思議な感覚の本です。
  • posted by ねぎぼうず 
  • URL 
  • 2006.12/15 11:33分 
  • [Edit]

成る程 

まだ、他にどの様な作品があるのかも存じませんでした。「博士の愛した数式」ですか、、、映画の予告編のイメージしかないです。
他も読みたいなと思っています。
  • posted by izmy 
  • URL 
  • 2006.12/15 11:37分 
  • [Edit]

「博士の愛した・・」私もオススメ 

彼女の作品はこれしか読んでいないので、偉そう言えないですが。
読後には、文系人間でも数字がいとおしく思えてくる本です。清涼感がありますね。

妊娠カレンダーも気になりつつ読んでいないので、今度読んでみます。
  • posted by ぼちぼち 
  • URL 
  • 2006.12/15 23:46分 
  • [Edit]

うむむ 

こちらでも「博士の愛した...」ですか。清涼感ですか。
ミーナの読後感は、、冬の陽だまり、、かな。
  • posted by izmy 
  • URL 
  • 2006.12/16 00:05分 
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

*Trackback

トラックバックURL
http://izmy.blog6.fc2.com/tb.php/365-3d19ae48

左サイドMenu

profile

izmy

  • Author:izmy
  • banner2s.jpg
    コメント戴けると励みになります!?

calendar

recent entries

pull-down list

amazon

ブログ村

にほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュビロ磐田へ

access counter

map

Twitter on FC2

右サイドメニュー

search in this blog

caccia follows your mouse and

PopUp WikipediaⅡ enabled

Wikipedia

kinopono


archive by month

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。