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2007.01/27 [Sat]
失われた町 - 三崎 亜記

この小説風に言うならば、耐性があるのかも知れない。何にかって、S(?)F小説にである。もう、前回いつ、どのSFを読んだのか定かではない。「星を継ぐもの」だったか?そして、不思議なものだが、この本を買う前にブックオフで買いだめしておいた本に小川洋子の密やかな結晶ってのがあって、今回の韓国への移動中読み始めたのだが、何ともモチーフが似ている気がしてならない。どちらも「消滅」が中心にある。
正直三崎氏の文章には戸惑いを感じざるを得なかった。特に会話部分である。年齢、男女の別が判然としないのである。これもSFたる所以か。この小説中にだけ?存在する世界の文物について、非常に詳しく語る件には辟易とさせられたりもした。これも前述の耐性のせいなのだろう。ディテールの具体的な像を、最後まで結ぶことができなかった。
「プロローグ、そしてエピローグ」の出だしは展開を暗示して余りある。多少の苦痛を感じながらも読み進むと、それはそれで味わい深い世界が朧げながらも見えてくる。そして、ばらばらに見えていた登場人物がそれぞれに意味のある、強い繋がりが、、、
ま、S「F」だから、当然、恣意的だよね。
無事だったのね
相変わらずお忙しいようですが、おからだには十分きをつけてくださいね。
「失われた町」は今度本屋さんで探してみます。