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龍神の雨 - 道尾秀介

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カラスの親指以来である。大どんでん返しで幕を閉じる前作。扱う内容は決して軽い部類ではないのだが、どこか軽妙洒脱。縁が無さそうで実は家族の温かさを描いていた。とても良い印象が残っており、新聞に本書「龍神の雨」の広告が載ったのを私の眼は逃さなかった。

そして、決して私の期待を裏切らなかったのである。今回扱うミステリは「全く」軽く無い。

物語を通して雨が降っている。実際雨は重要な舞台装置に位置づけられている。ウィットに富んだ会話もない(というか必要ない)。登場人物それぞれが追いつめられ、余裕の無い精神状態に置かれている。追い討ちをかける様に止む気配の無い雨が重くのしかかってくる。そして緊張の極限で、またその狭間でそれぞれがなにかを掛け違った。ボタンを掛け違う様に?掛け違った何かはどんどん自らが望む方向とは違う彼方へと誘う。

しかし、どこかで皆分かっているのだ。耳を塞ぎたいのだが、自分の心の声は聞こえている。眼を逸らしたいのだけれど、自分の姿からは逃れられない。ある意味自分が望んだ道筋なのだと。だから何とかして他者の「せい」にしたい。。

全く趣は前作と異なるのだが、やはり「家族」はここでも重要なモチーフの一つである。一人を除いて他の登場人物は「当たり前」の人種に属する。しかし、この二者を隔てる壁はそんなに厚く、高いものだろうか。溝は深く、広いだろうか。

とここまで書いて、はたと気付いた。自分は溝にハマってやしないだろうか。それに気付いていない最重症者(という言葉があるかどうかは知らない)なんじゃないだろうか、と。

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